サルバドール雑感  
 
ブラジルって、ある意味ではムチャクチャな国だと思う。いや「サルバドール」って場所を特定して言わないといけない。なんせ日本の23倍の面積のある国だから、北と南では、人々の生活習慣・文化も異なるのだ。例えば、リオは観光都市で、お金があれば楽しい場所、サンパウ口は経済都市で、仕事をする場所であり、我々都会人にとってはわかりやすいけれど、ことサルバドールに限っていえば事情が違ってくる。世界でこんなところがあったのかというオドロキ、初めて味わう感覚なのだ。 [サバイバル]の世界なのだ、人間関係もお金も。ま、お金を貸したらまず返ってこないね。お金を持って逃げる。観光案内してやるというヤツと待ち合わせしてたんだけど時間になっても全然こない。先にお金を渡していたからだ。とんづらしたわけだ。またビーチで、いいマッコーニャ (マリファナ)があるから買ってきてやるといってきたヤツにお金渡したら戻ってこなかった。

つづき…

   
 
その時その時の、かけひきで成り立っているという面が強いのだ。思うにおそらく、経済の不安定なブラジルでは長期的な見通しは無駄だという考えが人々の間に根付いていて、あらゆる意味で[即物的]になっていると言える。ここでは人を信用してはいけない。男女カンケイも [即物的]。セックスも大した事ではない。ま、ブラジルは世界3大性大国のひとつと言われているが。そして女の子はみんなゴリラのような顔をしてる。 [動物的]。まだまだ素朴で、コラソン(心)がある、と思う。ま、いろんな場面で、人間のカタチが見える (VISIBLE)濃い世界なのだ。目鼻のなくなった最近の日本人とは対極をなしている感がある。着ている物もシンプルで、服に着せられているように見える日本人とは違って、それぞれがよく似合ってる。また、何百年も前の建物を今だに使っていて、壁はぺンキを塗りかえただけというシンプルなものだ。


  つづき…  
 
まさに [非マテリアル文化]の世界の中心だ。逆に日本なんかはマテリアル文化の中心だと思うけど。街はモノ、情報にあふれ、TVはそれをあおる。人々は踊らされ、それに対する欲望、執着が人を縛る。綺麗な店に行って食事をすれば、自分が世界の中心であるかのような錯覚に陥る。―種の麻薬、催眠状態だといっていい。「MONEY IS POWER」の世界。日本との文化比較になってしまったが、実際、サルバドールに来てみて、ここの人達の持っている肉体のパワー、野生の生命力を感じれば、ブラジルって経済が悪いんでしょうなんて言い方で外から言っていても意味がない事がよくわかる。初めにムチャクチャといったけど、日本人の失いつつあるものがそこにあるような気がして羨ましい。

サルバドールの海岸

 

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